浅井一毫 金彩竹に小雀図急須

作品の解説

この小ぶりな急須の側面には、真っ白な素地の上に金で描かれた竹の間を飛び交う小雀が精微(ごく細かいところまでよく整っている様子)に描かれています。この「竹に雀」の図案は、その由来が明確ではないのですが、取り合わせの良いものの例えとされ、調和が取れているさまを表しているといい、ですから、家紋や着物の文様にもあります。

サイズ:横幅(最も長い部分)約9.4cm 高さ(蓋から底まで)

茶碗がその絵柄のある方をお客に向くようにするように、この急須も「竹に雀」図案がお客に見せるように描かれていて、片方の手前側は真っ白の素地だけですが、横手の持ち手の脇に「相鮮亭一毫画」と浅井 一毫の銘が書き入れています。

なお、「相鮮亭」の銘は、慶応2年(1866)に浅井 一毫が二条斉敬公(江戸時代後期から明治時代にかけての公卿)から賜ったという説と、大聖寺藩主の第14代(最後)前田利鬯より賜ったという説があります。

お客に向いた方に、三羽の雀が描かれていますが、雀の下地が赤で、その上に金で羽や目などを描いています。金と白の間の赤によって、決して煌びやかになり過ぎず、金が周囲の白地に溶け込んでいるように見えます。

共箱の蓋の表側に「○○小雀/急須」「一毫画」(朱印もあり)と書かれ、蓋の裏側には、後世に貼られた由緒書きが貼られていて、この急須を賜った者が「明治九年・・・○○先生御帰省・・・御賜之・・・」、その但し書には「・・・茶碗五個・・・」などが書かれています。この急須が茶器揃の急須であったようです。

作品の制作者

作品の制作者については「浅井一毫の制作品と陶歴」を検索してください。

管理№ 1809271
展示開始年月日 2019.9.27
売却 21800円
備考 ヒビ割れ、汚れあり