八田逸山の作品と陶歴

八田 逸山の作品

赤絵金彩牡丹図三本足鉢

三本の脚でしっかりと立つ鉢に描かれるのは、威風堂々とした大輪の牡丹であり、その上に頭を下にして枝にとまった一羽の鳥が牡丹を見下ろしている図案です。それには“静と動”・・・(続く)

金襴手花鳥図蓋付小物入れ

蓋付きのやや大きい湯呑のような形ですが、こうしたものは小物の入れとして欧米輸出され、キャンディやボンボンを入れるために使ったと思われます。・・・(続く)

 

八田 逸山の陶歴

八田 逸山の生没年は不明ですが、わかっていることがいくつかあり、例えば、陶画を笹田 友山(天保11年1840-大正3年1914)から学んだこと、あるいは、陶器商人円中孫平(天保元年1830-明治43年1910)と共に輸出九谷を制作したこと、自分の門人に石野 竜山(文久元年1861-昭和11年1936)がいたことなどから、八田逸山が明治中期に活躍したと考えられます。そして、明治九谷を厳選して輸出した円中 孫二、綿野 吉二などから制作を依頼されたことは、八田逸山が明治九谷の名工の一人であったことがわかります。特に、赤絵や金襴手などの作品が多く伝わっています。