上出喜山の作品と陶歴

上出喜山の作品

色絵金彩和歌四季図鉢

黒く塗りつぶされた外側の面には和歌が金で書かれていますが、その和歌を視覚的に飾るために内側の面に四季の景物(四季折々の趣のある事物、自然の風物)が描かれています。・・・(続く)・・・

 

色絵金彩竹に雀図扇型皿

形にも文様にも吉祥を表す扇面を取り入れ、絵付には制作者が趣向を凝らすための技巧が見られる皿です。お祝いの品として作られた組み物の一枚であったと思われます。・・・(続く)・・・

 

制作者の陶歴  上出喜山

天保13年(1842)生、明治30年(1897)歿

上出 喜三郎は、晩年、初代 上出喜山と呼ばれましたが、江沼郡 栄谷の農家に生まれ、幼少のとき病弱であったことから、当時盛んであった陶芸の道に入ったといわれます。

絵画を堀 文錦、小島 春晃に学び(同門には竹内 吟秋、浅井 一毫らがいました)、明治3年(1870)から陶画業を始めました。このときが「上出」家の始まりといわれます。

初代 喜三郎の銘は「九谷/上出」であることが多く、「上出喜山」の銘が知られるようになったのは三代目からで、金彩、金襴手による小紋柄などの絵付で名声をあげました。