吹屋弁柄の九谷焼 相川雪花 赤絵金彩牡丹図茶碗

小ぶりな碗の側面に大きく開いた牡丹の花と、他の花木も描かれています。明治後期になると、全般に彩り豊かで絢爛豪華な様相は少しずつ見られなくなる中で、この碗でも「吹屋弁柄」と金だけで絵付しています

サイズ;口径 約7.6㎝ 高さ 約5.7㎝

相手側に見える部分に赤絵金彩で牡丹の花や、他の花木などを見せるように描かれ、花びらにも葉にもそれぞれ濃淡があって変化のある小品です。上から枝が垂れ下がっている表現も相手に楽しませるかのように描かれています

牡丹の花を上側にする一方で、下側には葉が、しかも、その表面の色つや、葉脈の描き方に変化をつけ、種類の違いを見せています。そこには「吹屋弁柄」の使い方を熟知し工夫を凝らし、一部に改良された絵の具を用いているように見えます

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