宮川永福 金襴手牡丹丸文花瓶

作品の解説

この制作者が“金襴手風”と箱書きしているように、花瓶の表面には、白の余白を多く残して、三つの大きな赤玉の中に描かれた金襴手の牡丹文、帯状の赤い地に金で二頭の龍が描かれています。赤、金、余白のバランスがとれています。

サイズ;口径 約7.2cm 高さ 約24.2cm

三つの大きな赤玉の中に牡丹が金襴手の技法で描かれていますが、金が細く掻き落とされ、牡丹の姿が繊細に表現されています。それと違い、帯状の赤の地の上には太い金の線で龍ののたうち回る姿が豪快に描かれています。

花瓶の頸の周りに塗られた緑と赤の文様が鮮やかなアクセントをつけ、同じように、それが下部のまわりにも巡らされています。余白に緑と赤の文様が鮮やかに映ります。

銘は「九谷/永福」と書き込まれています。

作品の制作者  宮川永福

慶応3年(1867)生、昭和11年(1936)歿

宮川永福は、幼少の時に金沢の岩波玉山の下で陶画を修業し、その後、松本佐平から「松雲堂」の絵付工場の職長として招かれ、その職を務めました。松本佐平が赤九谷と青九谷の双方を融合した「松雲堂風」の作品を制作していた工房の経験を活かし、赤、緑、金を使って精緻な画風の作品を制作しました。

 

管理№ 18122203
展示開始年月日 2020.1.2
希望価格 売却済み
備考 共箱付き