小田清山 色絵牡丹図清山書酒杯一対

作品の解説

一対の酒杯の内側には小田清山による漢詩文の細字が書かれ、外側には牡丹の大輪と藤の花が色絵で描かれています。

サイズ;口径 約5.1㎝ 高さ 約9㎝

牡丹の大輪は彩友によって花びらに立体感も淡いピンクのグラデーションもあって、素地のぼかした色合いの中で浮き上がって見えます。清山は佐野赤絵の樋口弥三郎に陶画を学んでいますが、この色絵は金沢九谷の陶画工が描いたと見られます。

この漢詩文は『唐詩選』の中にある張若虚が詠んだ「春江花月夜」というもので、春の川辺に咲く花、月に照らされた夜景を詠んだものです。高橋北山の小さ目の馬上杯の内側にもこの漢詩文が書かれ、二人の接点をうかがわせます。

銘は高台内に「九谷」とだけ書き入れられ、内側の漢詩文の最終行に「清山」と書かれています。字体から銘「九谷」も清山が書いたようです。

制作者の陶歴

小田清山

明治7年(1874)生、没年不明

佐野村に生まれ、初め齊田伊三郎の門弟 西本源平、またその門弟であった樋口弥三郎に陶画を学んだが、明治27年(1894)から鐘、盃、湯呑に漢詩の細字を書くことを始めました。翌年、金沢の野村善吉から細字の指導を受けました。明治33年(1900)に金沢に出て、本格的に細字に取り組みました。さらに、明治45年(1912)、自ら工夫して「百人一首」を草書体で書くことを始めたことから、これが九谷細字の妙技と評判となり「清山」の名が広まり有名となりました。

清山の師匠は野村善吉といわれ、明治15年(1882)ころか宮荘一藤高橋北山らと細字を書くことを始め、赤壁の賦や千字文を器の内側に書いて、九谷細字の創始者として有名となりました。清山の門弟に田村金星がいました。

 

管理№ 2202171
展示開始年月日 2022.3.28
希望価格 18800円 委細相談
備考 保存木箱付き